タスマニアのある家族は、大きな犠牲を捧げ神殿に行くときに救いの計画の大切さを学びました。
現在、全世界にある末日聖徒イエスキリスト教会の神殿の数は146で、ほかにも約30の神殿が建設中です。 このようにたくさんの神殿が建設されたことで、過去より多くの聖徒が神殿に参入する機会にあずかっており、現在は必ずしもすべての教会員が神殿に入るために劇的で大きな犠牲を捧げる必要があるわけではありません。しかし、わたしたちはみな、主の宮に行くためにどんなものでもなにか犠牲を捧げるときに、大きな祝福を受けることができます。
エリザベス・マキ姉妹が「わたしにできる最も小さなこと」という記事で紹介したベンダー家族の話は、わたしたちが神殿に行くために犠牲を捧げることがたくさんの祝福をもたらすことを教えてくれます。その祝福の一つは神様の永遠の真理に関してより深い知識を得られるということです。
1995年、ニュージーランドに神殿が建てられるという発表を聞き、タスマニアというオーストラリア南方の小さな島に住む先住民族であるベンダー家族は喜び、期待に胸を弾ませました。ベンダー家族は家族歴史活動を熱心に行っていました。ベンダー家族にとって、いつか神殿に参入して、永遠の家族として結び固められ、先祖のために救いの儀式を行うことは優先事項だったからです。 当時、一番近い神殿でさえ地球の裏側にあったので、ベンダー家族は神殿に行ったことがありませんでした。
オーストラリアから東へ1500マイルほどの距離のニュージーランドに神殿が建つと聞いたとき、ベンダー家族は、ニュージーランドに行き、奉献式に出席するためにお金を貯めようと決心しました。両親も四人の子供たちも、ベンダー家族の一人一人が必要なお金を得るために空いている時間を使って働いたり、できることはすべてしました。中でも一番大きかった犠牲は、家族の主な収入源であるりんご園をその期間離れることでした。神殿の奉献式が行われるのはちょうどりんごの収穫の時期だったのです。彼らは主を信頼し、ニュージーランドから帰るまでりんごが無事であると信じました。
ついに神殿の奉献の日が訪れ、ベンダー家族は奉献式に出席し、家族として結び固められることができました。神殿に行くために払った犠牲と神殿での経験によって、ベンダー家族は救いの計画についての真理を学び、強められました。特に、その三年後に一家の父であるベンダー兄弟が43歳の若さで亡くなった時は、その真理が彼らに悲しみを乗り越える強さを与えてくれました。
私たちは神殿に行くために何を犠牲にする必要があるでしょうか。忙しいスケジュールの中で時間を割く必要があるかもしれませんし、高い交通費を払う必要があるかもしれません。
捧げる犠牲がどんなものであったとしても、神殿に行くことでたくさんの祝福を受けることができます。ベンダー家族と同じように、高い所から大いなる知識が与えられるのです。
ベンダー家族についてもっと読む
ソース:教会の歴史
—Shelisa Baldwin, Mormon Insights
もっとインサイトを見つける